Eダンスアカデミー ダンスつくり隊を終えて


Eダンスアカデミーのダンスつくり隊をご覧いただき、ありがとうございました!

Globalizm Kidsがダンスつくり隊の企画に関わらせていただき、SWZの一員、Globalizmの代表として貴重な経験をさせていただきました。
僕がダンスつくり隊に関わらせていただいた4か月の間に思ったことを書きたいと思います。

初め頃は大人たちの介入なしで、Eダンスキッズ(エミリさん、レナさん、ニコルくん、コトさん)もGlobalizm Kidsもどうコミュニケーションとったらいいか分からず戸惑い、なかなか進められないまま数回経っていきました。筆談ばかりでダンスさえもなかった時期もありました。
我慢の時期だと思い、子どもたちにとってベストなコミュニケーション方法を思いつくだろうと眺めていました。

番組の意向により、極力、大人の介入なしで進行ということになったのですが、、、
いつもと違う通訳で、手話通訳の人たちも通訳するタイミングに戸惑ったと思います。
子どもたちのコミュニケーションは任せつつ、番組からのご指示やご質問など割り込んでお話している内容を、Globalizm Kidsも理解していると思っていたら意思疎通ができていなかったりと情報保障の面でいろいろと難しくて考えさせられました!
逆に耳が聞こえないとはどういうことか一人でも多く知ってもらえるいい機会だと思いましたが、「コミュニケーションがスムーズなのは手話通訳がいるから」「声を出せば、コミュニケーションはスムーズになる」などコメントを見かけました。
相手に伝わっているか、伝えようとする気持ちの持ちようを大事にしてもらいたい。
なかなか進まないから声を出す、スムーズにいくから相手に合わせすぎていたら、精神的に持たないし続かない。もしかしたら自分が無理しているかもしれない。もちろん、一人一人コミュニケーション方法があることを受け入れて、その上でそれぞれにあったコミュニケーションをしていくことが大事だと今後もいろいろなところで伝えたいですね。

本当の意味で子どもたちだけの時間を作るようになって以来、手話を覚えてくれるようになって、ジェスチャーもしてくれるようになって、筆談なしで通じ合えるようになるたびに笑顔が増えてきました。言葉が通じなくてもダンスがあれば通じ合えるということもそうですが、コミュニケーションがとれるようになると嬉しさ楽しさ倍なんだなというのが見て取れました。

Globalizm Kidsの頑張りはもちろんですが、耳の聞こえない人たちのことを最も理解してくださっている手話通訳の1人である橋本一郎さんが手話通訳の必要性や耳の聞こえない子どもたちへの教育環境などを番組のディレクターさんにいろいろとお話してくださったり、Eダンスキッズのみなさまも手話を覚えたり、一生懸命コミュニケーションをとってくださったおかげでダンスつくり隊が無事に進められたんだなと振り返っています。

僕の経験談からになりますが、
「私は発音上手いから口話しかやりません」とか
「私は発音できないから手話しかやりません」
とか相手のことを尊重せずに自分のコミュニケーション方法を押しつけるところもたくさん感じたことがありました。
人それぞれ聴力は違っててベストなコミュニケーション方法も違ってくることは今後も強く伝えたいと思っています。

手話通訳を担当していただいたみなさま
全てのロケに参加し風景を見守り、言いにくいことや思ったことを代弁、番組とGlobalizmの間に立って調整してくれたえみ
子どもの送り迎えや別室で待機してくださった親御さんたち
子どもたちと楽しく関わってくださった番組スタッフのみなさま
その人たちのサポートがなかったら、ダンスつくり隊がここまで来ることはなかったと思います!
えみとはロケが終わった後、帰りにいろいろと語り合って悩みまくった日々だったと振り返っています。えみがいなかったら自分1人では出来なかったかもと痛感!
みなさまには本当に感謝の気持ちで一杯です。
改めて誠にありがとうございました!

ところで、ダンスの話になりますが、ダンスは人と人をつなげる力を持つものだと常に思っていますが、今回も改めて体感しました。
僕も障がいの有無に関係なく、素晴らしいダンススキルを持った人たちとともにチームの活動をさせていただいていますが、そのつながりを本当に大切にし、感謝の気持ちを忘れずに日々活動に臨んでまいりたいです。

最後に伝えたいこと!
メディアが絡むと、まるで人が変わるかのように今まで以上に気合が入ったり、周りが見えなくなったりするといろいろな人の気持ちを嫌にさせてしまうことがあります。
子どもたちにはそうなってもらいたくないし、今後のためにダンスが上手くならないといけないこと、まだ上には上がいる危機感を持って、自分のダンスレベルを常に意識し、今後のダンスライフに臨んでもらいたいと思います。
今回のダンスつくり隊の経験を忘れずに大きくなった時に次世代の人たちに伝えていってほしいな!